自然派ワイン専門店 ラ・ヴィンニュ【フランス産の自然派ワイン、オーガニックワインをお取り寄せ】

　トゥールーズから北西に約50km、ガイヤックから南へ5kmのモンタンの村にジャンマリー・ベジオス夫妻と息子のジェロームがワイン造りをするクロワ・デ・マルシャンがあります。このエリアは大西洋の気候と地中海性気候の影響を受ける温暖な場所で、古くからぶどうが作られています。
　この蔵名は2000年前のガロロマン時代にこのあたりが陶工の集まる場所として栄えた頃の名称から付けられました。神酒を入れたとされるアンフォラなども造られていたらしく、当時からワインとは縁のある地ということで、この蔵名にしたのだとか…。現在はクロワ・デ・マルシャンとシャトー・パルヴィエの二つの蔵を所有、ジェロームが中心になって、父母と6人のスタッフでワイン造りをしています。「ワイン造りの中で一番大切なのはぶどう。だから、畑の土作りや環境には気をつけて、土地に合った地元品種を中心に栽培、しっかり手入れをしてるんだ」というジェローム。この2年ほどはほぼ有機でぶどう栽培をしています。今後、数年をかけて全ての畑をビオ(有機栽培)にする予定でいます。もちろん、醸造にも力を入れていて、6年ほど前から4年かけて醸造所を改築、機材も一新してよいワインを造るための設備を整えました。
「費用はかかったけど、より良いワインができれば、お客さんは喜んでくれるし、僕たちも嬉しい。それが仕事なんだと思う」真面目で素朴、熱心なワイン生産者のジェロームの一面が見えたひとことです。

●栽培
一部ビオとリュット・レゾネでぶどうを栽培、堆肥も有機肥料を使うなど、土地の特長が素直に引き出されるような土壌管理をしています。砂利が多い水はけに優れた土壌は日中に太陽熱を蓄え、それを夜間に放出するため、ぶどうの熟度が増し、ワインの骨格に上手く均整のとれた肉付きを与えます。1つの芽からは1 本だけの茎、ヴァンダンジュ・ヴェルト(ぶどうの間引き)をして、ブロッコールやデュラス、シラーなどは1本の木に6房程度の収穫で凝縮したぶどうを収穫するようにしています。

●醸造
2年前に大改造が終わった醸造所で発酵は全て温度管理ができるステンレスタンクを使用。白はプレス後1℃で翌日まで置き、そこで果汁を分けて発酵、シュール・リーで4ヶ月ほど置き、瓶詰め。赤は100％除梗、ソフトにルモンタージュできるシステムを使用、果実味が引き出せるワイン造りをしています。